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無意識の頬擦り
 巴と並んで見る夢は、いつもほわほわとやわらかで暖かい。彼(あるいは彼女)の体温とは比例しない温度に身を委ねながら、サタンは心地よい眠りの深みへ懇々と沈んでいった。

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【2006/03/20 00:51】 | 短編、他 | トラックバック(0) | コメント(0)
もう昨日になるのか。
予定の喫茶店が閉まっていたため代わりにカラオケへ立てこもりました。あまり歌いはしなかったんですがものすごい密度の妄想にお付き合いいただいて、大層有意義な時間をすごさせていただきました。
どうもありがとう、ソウルメイツ!(笑)
そんなこんなで気分を変えようかな、と下は擬人化CPの妄想話です。ベースの話も上げてないのにね、はっはっは。
気力充填できましたので、もう大丈夫。残り数本もさくさく消化したいです。
よし、明日も書くぞう!(そういう日にかぎってバイトっていじめか何かか。)
【2006/02/28 02:28】 | 短編、他 | トラックバック(0) | コメント(0)
あしたの君へ。
 来る2月9日を明日に控え、サタンは泡立て器をぼんやり片手に構えたまま、一人思い悩んでいた。
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【2006/02/08 15:05】 | 短編、他 | トラックバック(0) | コメント(1)
ともしび
 こんこんこん。
 いしをたたく、ちいさいおと。
「仁希」
 きこえる。やわらかいトーンの、こえ。
「仁希、入るぞ」
 ぱかりと目を開けて、仁希はのろのろとその視線をドアへ向けた。薄暗い廊下に、見覚えのある細長いシルエットが立っている。
「……なんて格好で寝てるんだ、おまえ」
 呆れたような声でそういいながら、彼は規則的な足取りで近づいてくる。
 寝起きの気だるさも加算され、いつも以上にぼうっとしていた仁希が、その人物をようやく認識した。周囲の空気が、ほんわと柔らかく緩む。
 仰向けでベッドからずりおちそうになっているランジェリー姿の恋人に、ティムが示すのはもはや呆れのみだった。はじめの内は照れもしたもの、今となっては珍しいことでもない。「また脱いで寝たのか」と脱ぎ散らされた服を母親のように拾い集めながら、抱きついてくる仁希の頭を撫でる。
 いくら布団があたたかいといえ、肌寒くなってきた近頃では仁希のこの癖は思わしくない。平熱の低いティムが、抱きつかれて指先の冷たさに驚いたのだから事態は深刻だ。
 ともかくと慣れた手つきで代えの服を渡しながら、彼は手元の時計に視線を落とした。時計の針は、あと一時間ほどで日付が変わることを示している。
「まだ今日だな。遅くなってすまん……とりあえず、服着ろ」
 小首を傾げる仁希がもそもそとゆっくり服を着終わるのを待って、ティムがあらかじめ張り巡らせておいた移動用の魔方陣を発動する。
 足下で一瞬発光した細い線の陣が消えた時には、すでに二人はティムが暮らす研究室へと移動している。
 いつもと違ったのは、室内を照らす光だった。
 無機質な蛍光灯の明かりはひとつ残らず落とされており、部屋の端々でコンピュータの動作を示す赤や緑の小さな光点がまたたいている。
 その部屋の中央にゆらゆらと揺れるのは、あたたかいオレンジ色のともしびだ。
「? ……電気、きれたの?」
 きょとんとした顔でキャンドルを見つめる仁希に、小さくティムが笑う。
「いや、違う。仁希の誕生祝い用だ。甘いものは食い飽きただろうと思ってな。これだけ」
 卓上用にしては少し大きなキャンドルは色もオレンジがかっていて、ほのかに甘い花の香りがした。
「いいにおい」
 くんくんと鼻をうごめかせながら仁希が言って、近くで見ようとキャンドルに顔を寄せた。焦げるぞ、と言ってそれを引き留め、ティムが椅子に座らせる。
「金木犀だ。この時期よく咲いてるからな」
 ティムが差し出したカップを手に取りながら、わかっているのかいないのか、仁希が感心したように大きく目を開いた。手の平の中のカップに、深い色をした温かな液体が満たされる。
 においを嗅いで、一口。ほんのりと甘い、上等な紅茶だった。
 金木犀の香りと紅茶の香り、ゆらゆらと揺れる頼りない光源が相まって、見慣れた場所が別の場所のように感じられる。
 じいっと紅茶を見下ろしていた仁希が、やがてその視線をティムに転じた。
 彼はカップの中の紅茶を転がすようにして冷ましながら、彼女と同じようにその色へ視線を落としている。やがて、視線に気付いたティムが顔を上げて仁希を見た。
「どうかしたか?」
 一瞬考えるように口をつぐんだ仁希が、温かな紅茶にほんのり色づいた唇を開く。
「……みんな、今日は何のお祝いなの?」
「誕生日、さっきも言ったろう? お前が生まれた日を祝ってたんだ」
「私?」
 ますます難しそうな顔になって(といっても、傍目には全く変化が見られなかったが)悩みはじめる仁希を、小さな声でティムが呼ぶ。
 部屋の中が静まり返っていたので、その声はいっそ奇妙なぐらいに浮かんで聞こえた。
「仁希、俺はお前と会えてよかった」
 思いもしないティムの言葉に、仁希がまじまじと彼を見つめ返す。この手の言葉はなかなか照れて口にしないはずなのに。
「お前が生まれてきてくれてよかった。そう思うから、今日を祝う。他の家族もそうだろう」
 頼りない灯かりの下ではティムがどんな表情をしているのか読み取り難かったが、やはり少し照れたように頬を綻ばせている顔は今まで見た中でも珍しい部類で、とても穏やかだった。
 頬を赤らめてハートを飛ばしながら、へらり、と仁希も笑う。花が綻ぶような笑顔から目線を逃がすように、ティムが紅茶を注ぎ足した。
 誰が赤くなっていて、誰がそうでないのかは、揺れるともしびの色でわからない。
 俯いた手のひらの中には温かなティーカップ。カップごと紅茶を転がしながら、しばし。
「ああ、言い忘れてた」
「誕生日、おめでとう。仁希」

 ぼーん。

 ご丁寧にもAIが探して設定しておいた、12時の鐘の時報が鳴った。
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【2005/10/30 00:59】 | 短編、他 | トラックバック(0) | コメント(2)
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  のびやかに、歌うように。            タイトルに反してのらくらだらだら

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  • Author:狩野宿
  • 虚言・妄想・戯言・被害妄想が並じゃなく多いです。
    焦ったり面倒がったりまったりしたりしながら語彙と表現力の無さを嘆いています。
    そんな感じの修行中字書きです。

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