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映画館
 春にしては少しばかり明るい日差しが降る午前11時ごろ、ジルコンは木漏れ日に紛れるようにして、広場のベンチに腰を下ろしていた。
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【2006/04/11 20:27】 | 花の眠る庭 | トラックバック(0) | コメント(0)
すりりんごと涙と策略
 それから間をおかず、額に置かれた冷たいタオルの感触でキルシェは目を覚ました。静かに前髪を払われる感触が、なんだか心地いい。
 のろのろと手が伸びてきているほうへ顔を倒すと、優しげな風貌のパキケの少女が自分を見下ろしていた。その表情が、ほっとしたように綻ぶ。
「あ、起きた。おはようキルシェさん」
「……ロウちゃん?」
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【2006/03/05 14:32】 | 花の眠る庭 | トラックバック(0) | コメント(0)
出会いと熱と眼鏡
 ちょこんと大きな桜の木の下へ立ち、あんぐりと小さな口を開けてその威容に見入るムシクイのこどもが2人。一人はまだ10にも達していないであろう、珍しい青色をしたムシクイの男の子。もう一人はその子よりも若干大きいように見えるキイロムシクイの女の子だ。くるくるとウェーブのかかった可愛らしいオレンジの髪が、肩に触れるぐらいまで伸びている。
 ファミーユ家の末兄弟、スピカとタリタだ。
 いつまでも眺めてるなあ。堪える気のない小さな笑いをもらしてから、桜の木の持ち主はそうっとドアを押し開けた。
「いらっしゃい、かわいいお客さんだねぇ。よかったらこっちで見ていかない?」
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【2006/03/05 04:56】 | 花の眠る庭 | トラックバック(0) | コメント(0)
花の眠る庭
 ファミーユ家の長男、ことムシチョウのジルコン・ファミーユが手につく本を手当たり次第読み漁る読書家なのは、家族の誰もが知るところだ。しかし、文字の偏食とでもいうのだろうか。少しでも作者の書き方が気に食わないと興醒めするらしく、途中で放り出された論文や読み終わったまま二度と手をつけられない物語も少なくない。
 そんな彼が近頃、ひときわ気に入っているのは最近文壇に踊り出た新人作家『Kirsche』のデビュー作『花の眠る庭』だ。 もう数度読み返したらしいカバーの角はやわらかく丸みがかっているし。ジルコンが持ち歩いている時のほかは、目にやさしい薄桃色の背表紙がいつも彼のお気に入りの棚に収まっていた。
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【2006/02/28 02:24】 | 花の眠る庭 | トラックバック(0) | コメント(0)
Cantabile


  のびやかに、歌うように。            タイトルに反してのらくらだらだら

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  • Author:狩野宿
  • 虚言・妄想・戯言・被害妄想が並じゃなく多いです。
    焦ったり面倒がったりまったりしたりしながら語彙と表現力の無さを嘆いています。
    そんな感じの修行中字書きです。

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